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高野先生へのインタビュー

インタビュアー: DK3 中村侑人

高野慎太郎

< 先生紹介 >

高野慎太郎

年齢 : 30歳

教員歴 : 9年

担当教科 : 国語・現代文

中 : 共生学ではどのようなことをやっているんですか?

高 : 1・2学期は僕ら教師の授業に生徒がやってきて、みたいな感じのいわゆる、オムニバース授業的なスタイルで、僕の講座では「性の多様性と人権」というテーマで30分間のショートムービーを、見てそれについて議論をするということをしていたんですよね。

中 : なるほど。どんなムービーを見たいんですか?

高 : 『ぼくが性別「ゼロ」に戻るとき』っていう当事者を描いた映画なんだけど、それを見て主人公に変身してみるということを行ったんですよ。

中 : 『変身』ですか。なるほど。もう少し教えてください。

高 : はい。マイノリティーの人、例えばLGBTや黒人の人々のことを頭だけで理解したり、中途半端な同情や憐れみを持つだけでは僕は不十分だと考えていて、もし生まれ変わったらゲイとして生きてもいいかなって思えるくらい、立場を入れ替えられるくらいの理解が必要だと思うんです。憐れむのではなくて、意外に知ってみるとゲイの世界って豊かだったりするなとか、ゲイの世界の連帯感ってすごいなとか、そういう目から鱗みたいなことを体験して、そのうえで、当事者に変身するという構えが大事だと思っています。

中 : なるほどなるほど。生徒のみんなはその議論でどんな意見を言ったり、反応をしていたんですか?

高 : それがね、なかなか意見が出なくて、結構最初は苦戦したんです。みんなにどう思った?思ったままに言ってみてって言うんだけど、当たっているかどうかわかんないし…って言ってなかなか共有してくれないんだよね(苦笑)。正解なんてないんだけどね。

中 : たしかに。答えなんて無い問いなんですけどね。どうしても初めのうちはあってないと恥ずかしいみたいに考えがちですよね。ちょっと本題とそれちゃうんですけど、先生の授業は全体的に議論するということを大切にしているように感じて、それでどこか先生の授業を受けているクラスとそうではないところでは違いがある気がするんでよね。

高 : そうなんだよ。僕もそれは感じていて、でもなんか明白にこれって言えることはあまり無いんだけど、僕たちの授業というのは、議論の構えを学んでいるような気はしますね。例えばSDGsについて議論しようってなったときに、どうやって達成するかということを考えるんじゃなくて、まずはそれを達成することで本当に問題が解決されるのかっていう、そもそもを疑うところから始める。よく僕は「プラットフォームを疑う」とか「メタ議論」と呼んでますけど、そういう議論の構えが違うんじゃないかな。

中 : そうですよね。スタンスを学んでいるというのは大きいですよね。ちょっと脱線しちゃいましたけど、最後に探求、共生学は来年以降もあると思いますが、先生の中で今後のビジョンのようなものはありますか?

高 : 共有の会が終わったら、今年一緒に授業に参加してくれた子どもたちと振り返りをして、来年度の内容をどうするか考えます。僕の側にもプランはありますが、子どもたちの問いによって最終的には授業ができてくると思います。ですので、いまの時点ではノープランです。ただ、今年中学生と授業をやってみて、中学生だけどかなりのところまで思考や感情をめぐらすことができることがわかりました。ですので、どんどんチャレンジしていきたいですね。

中 : なるほど。今日はお忙しい中ありがとうございました。

橘先生へのインタビュー

インタビュアー: DK3 中村侑人

< 先生紹介 >

橘隼人

年齢 : 32歳

教員歴 : 7年

担当教科 : 数学・情報

中 : どんな活動を生徒と一緒にされていますか?

橘 : 主に取り組んでいたのは建築に関することで、それ以外ではアドバイザーとしてバスケのデータ分析やお城の研究にも関わっていました。

中 : 建築では主にどのようなことを今年行いましたか?

橘 : 今年は来年から始まる女子部の校舎の改装に向けて、自分達が学ぶ場所をデザインするということを行いました。

中 : なるほど。橘先生はこの探求が始まった時からずっと「建築」は続けて行っていますけど、先生自身が建築に取り組もうと思ったのはどうしてなんですか?

橘 : うーん。それは難しい質問だね(笑)僕自身が昔から家具とかイスとかに興味があって、好きだったんだよね。それで共学になることがきっかけで3年くらい前にできた教師の校舎を考えるっていうグループに入ったのが学園で校舎になにかアプローチをらしてみようと思ったきっかけだったかな。それと自由学園は自分達の学校は自分たちで作るっていうけど、それってどこまでできているのかなっていう所にも僕は疑問を持っていて、このプロジェクトならそれも達成することができるなという思いもあります。どちらかと言うとこっちの方が強いかな。

中 : たしかに、本当に直接的に生徒たちが学校を作ることになりますもんね。ここまで続けてきてどんな変化とか学びがありましたか?

橘 : 目に見えるところで言うと、教室などの模型を毎回作っているんだけど、そのクオリティーが上がってきているなと言うのは感じていますね。3年くらい、建築をテーマにした探究を続けてきているんだけど、継続させてことによる変化は大きかったかな。

中 : そういえば、CGも使っていますけど、あれは独学でみんなやっているんですか?

橘 : CGはイメージを形にしていく時に使うんだけど、その技術も僕が教えるということはしていなくて、2年前の6年生でCGが得意な人がいてそこから下級生に教えて、ずっと続いてきている感じなんだよね。あれも初めて見た人からしてみたら相当なクオリティーだと思うし、成長したところだよね。

中 : 僕も見ててあれはなかなかすごいなぁと思います。やっぱり上級生の存在が大事ですね。

橘 : そうなんだよね。だからいまの探求は僕は少し勿体無いかなと感じていて、、

中 : あ、そっか。今って中高で別れちゃってますもんね。

橘 : そうなんだよ。だから、中等科の探求はまだまだ少し遊びみたいになっちゃっていると言うか、自分達がどういう事をすればいいか少し掴めていないような気がするんだよね。いい時間ではあることは確かなんだけど、上の学年がいて、その姿を見ながら教えてもらったりしながら、学んでいくことが大事な気がして、だから今は少し勿体無い感じかな。

中 : そこが来年度以降の課題になってきそうですね。他に印象に残っていることや嬉しいことはありましたか?

橘 : いろいろあるけど、メンバーの中から建築科に行った人が2人も出たことかな。これだけがその要因になったかどうかはわからないけど、少しは彼らにとって将来を考える材料になったことが1番嬉しかったかな。

中 : うーん。それは側としては嬉しいですねやってる。本当にそういうのって教科の勉強だけじゃ無いですよね。この時間が将来の職業とかに繋がったら最高ですね。

橘 : うんうん。そう思うね。

中 : そうですね。今日は色々なお話、ありがとうございました。

髙田先生へのインタビュー

インタビュアー: DK3 中村侑人

< 先生紹介 >

髙田 貴

年齢 : 55歳

教員歴 : 1991年に講師として学園に。1992年から専任になる。

担当教科 : 数学

中 : どんなことを生徒と一緒に学んでいるのか教えてください。

高 : 探求では、数学、語学、工作、音楽を中心に生徒と行っています。

中 : なるほど。僕もこのインタビューをするのにあたって生徒全員の探求のテーマをみていたんですけど、『作曲』をテーマにしている生徒も多くみれましました。

高 : そうだね。結構、僕のところにも作曲をしたいということで集まってくれる人が多くいました。その人たちとは探求の時間で『聴音』ということをしていました。『聴音』というのは音を聞いて、それを楽譜に起こす作業のことで、音楽1つを組み上げるのに重要な技術の1つになります。内容的には音大に行くような人が学ぶことなんですよね。

僕がどうしてこういうことを教えてられるかというと、恥ずかしい話ですが、僕が中学生だった頃、音楽家に将来なりたいと思っていたんですよね。それでその時ピアノの先生に『聴音』を教えてもらって、結構な時間これに割いてたんですよ。

中 : なるほどなるほど。それで、生徒の反応はどんなだったんですか?

高 : 結構みんな積極的に取り組んでくれていて、授業でみんなが聴音で作った楽譜のリズムでそれぞれオリジナル曲に変えてみたりしてそれで曲を作ってみたり色々なことをしていました。

中 : 中等科の探求ではどんなことをやっていたんですか?

高 : 中等科探求では、色盲についてやそれとは別で音楽についてやっているんですけど、こっちは進めるのに少し苦労しています。

中 : やっぱり結構難しいですよね。なかなか引っ張りすぎても難しいし、その塩梅と言いますか。

高 : そうだね。でも中にはボールペンについて調べていた中1の人がいて、その人は自分で伊藤屋っていうボールペンのお店まで行って店員さんに色々質問をしたりしていて、発表に向けた準備も頑張っています。

中 : ほんと、挑戦って感じですよね。だって、つい最近まで小学生だった人がいきなり、自分で問いを立てて学ぶっていうのはすごい変化ですよね。

高 : 改めて感じたのは、自由学園は本当に自分から求めないといけない場所だと感じて、そういう人には助けが与えられるけど、そうでないと学園から得られるものは少ないように感じていて、だから規定の路線を作ってそれで探求を進めるっていうのも僕の中では腑に落ちないし、違うと思うんですよね。だから僕が無理やり形にするということもしないんです。

中 : 僕も同じように思いますね。僕たちにできることは0から1じゃなくて、みんなの中の0.1とかの何かを引き出す、そういうイメージですよね。

高 : そう。あと僕は自分の言葉で言わせる、表現させるということを大事にしています。そこが上手にできないんだけど、それが大事なんじゃ無いかと思っていて、コンピューターが登場してから色々なことが便利になったじゃないですか。それですぐ調べて、わかった気になっちゃうんですよね。だけど、自分自身が本当にわかる、できるは違うと僕は思っていて、翻訳を使って英語がわかるのと自分の力で英語を話したりするのには大きな差があると思うんですよ。そして、そういう力は簡単には手に入らない。本物チックな物じゃなくて、生徒の中から本物を引き出す、そういうことを大事にする必要があるんじゃ無いかなと思っています。

中 : 探求の時間っていうのはどういう時間だといいなと思いますか?

高 : 一年とか半年だけじゃ無い、自分としての問いを探す時間、そんなイメージじゃないかなと思います。その中で僕が大事にしたいことは、ファーブルという昆虫学者がいると思うんですけど、彼が幼い頃、光って目で見ているんだっていうことを自分で目をつぶって調べて大人に伝えたそうなんです。でも大抵の大人はそれを当たり前でしょと片付けたんだけど、おじいさんかおばあさんかちょっと記憶がたしかじゃ無いんですけど、受け止めてくれた人がいた。どうなっているか自分で考えて、その上で考えた末に失敗したりするは本当に深い学びができているそう思っています。それで、こういう経験をさせれる場であることが大事なんじゃ無いかなと。

中 : なるほど。よく言われることですけど失敗も本当に大事ですよね。ありがとうございました。

新井先生へのインタビュー

インタビュアー: DK3 中村侑人

中 : 共生学ではどのような講座を行なっていたのか、教えてください。

新 : 僕は孤独死についてというテーマで講座を開いていました。

中 : 孤独死ですか。結構重めのテーマですね。どんな内容で講座の時間は進めていたんですか?

新 : 内容は3部構成でまず僕から孤独死とは何か、を説明してそこからは学園の資源を使って何か僕たちができることはあるのかということを考えるグループワークの時間を取りました。なんでも出たアイディアを出してと言ったので、寮を半分ホテルにして近隣の方に泊まってもらったり、パン工房のものを販売する会を行う、昼食に招待する、新天地の野菜を売るなど、色々な孤独死を解決する糸口になるアクションが出たんです。

中 : なるほど。じゃあ生徒の反応は結構、良かったんですね。

新 : そうだね。最初のレクチャーパートは少し、重いはなしだからどよーんとしてしまっていたんだけど(苦笑)グループワークでは凄い活発に意見を出していてくれたかな。

中 : ちなみにですけど、先生はなぜ孤独死というテーマをみんだと学ぼうと思ったんですか?

新 : 僕の身近な人って言っても家族とかではないんだけど、孤独死を実際にされた方がいて、自分自身の興味があったというのと、自由学園は社会に出ていく学校って謳っているけど、実際、正門から一歩外に出てみたらどんな人が住んでいるかも知らないし、世界は平和出ないと、っていうけど、あんまりローカルなところ、地元の人たちと何かをするっていうことはしないんだなっていう漠然とした想いがあって、それを絡めてテーマにした感じかな。

中 : なるほどなるほど、確かにわりと内むきの活動が多いように僕も感じています。実際に何か生徒と何かプロジェクトは行ったんですか?

新 : 今週の日曜日に実は企画していて、自由学園のこの豊かな自然環境を使って、自然を見て回ろうっていう会を企画し、近隣の方を対象に参加者を募りました。予想を上回る数の応募がありました。コロナ禍で人数制限をしなければならず、全員を招待することはできなかったんだけど、これをきっかけに近隣の方との繋がりが生まれたらいいなと思ってます。

中 : 先生の中でこの共生学の時間を通して何か新しい発見や気づきはありましたか?

新 : まず、僕自身が孤独死に関して、初めはあまり知らなかったのでしっかり調べて自分の知識として蓄えることができたことが学びだったかな。それと、月並みなことになってしまうんだけど、改めて生徒の姿をいつもと違う角度で見ることができたのが良かったかなって思います。普段は基本、自分が持っている教科の中でしか、見ることはできないし、それ以外の姿って見ることができそうでできないんだよね。だけど、意外と授業の時は真面目にやってなかった子の活発な姿とかをみて、こっちもなんか嬉しかったですね。

中 : いやいや。月並みかもしれないですけど、こういうことが大事ですよね。思っていてもできないをできるにしているんでその時点ですごい差があると思います。最後に、来年度に向けた課題展はありましたか?

新 : 今回はどうしてもプロジェクト中心に活動が進んでいて、なかなか発表に対して力が注ぎきれていなかったかなと思っていて、準備期間も限られている中で難しかったなというところがあります。そこくらいですね、課題点は。

中 : そうなりやすいですよね。ただ発表の大切さもあると思うのでいいとこ取りにできるとより良くなるかもしれないですね。
今日はありがとうございました。

成田先生へのインタビュー

インタビュアー: DK3 中村侑人

中 : 最初に生徒とどんなことをやっているか教えてください。

成 : 僕は探求で高等科の生徒と関わっているんですけど、特にテーマは僕の方から提示していなくて、どんなテーマでもかまわないから自分のやりたいことがあるなら一緒にやろうという呼びかけをしたんです。それでそれに来てくれた生徒が4人いて、その人たちと探求を進めていました。

中 : そうなんですね。じゃあちょっと、他のゼミとは違うスタイルで行っていたんですね。もう少し具体的にどのように進めていたのか教えてもらえますか?

成 : 私たちは探求ってなんだろう?という根本的な問いや、4人のメンバーに通底していることを学んだりしてテーマを交流し深めるような事をしていました。例えば、「論文を読んだことがないけど、発表をするにあたって読む必要があると思う。けど読み方がわからないから教えてほしい」という問いを生徒からもらって、参考になりそうな論文をみんなで紐解いていく、そんな事をしたりもしました。あとは方法論の勉強もしましたね。僕のところには高等科1年生と3年生が2人ずついて、今後も学園にいる2人はまだ探求の時間があるし、卒業して行く3年生も大学でいろいろな事を調べるだろうから、その調べる手順なんかも伝えていました。

中 : 探求の時間を生徒と共に学んできて、成田先生の中での新たな発見や気づきはありましたか?

成 : 僕は対話を大事にしてきたんですよね。もっと言うと、1人1人にテーマ設定の動機の話をずいぶん聴かせてもらったんです。文献ありきじゃなくてご自分の経験とか、自分のヒストリーの中にあることが紡ぎ出される瞬間を通してその人1人1人のテーマだけではわからない、それぞれの文脈を知ることができたこと。これがわかったことがすごくありがたかったし、僕の中での学びだったと思います。あとはすごいテーマを結構みんな高校生なのに考えていて、壮大すぎて探求できないでしょ?って大人は思いがちな所があるけど、全くそんなことなかった。僕自身、すごくいい経験をさせてもらったなと思っています。あと、僕が生徒達に伝えていたことで「果実と種」を見つけよう、大切にしようと言う事を伝えていました。採れた「果実」というのは成果物のことで、学んだ事をしっかり言語化して説明できる様になること、そして期間が短かったので成果は少なかったとしても、次のステップで芽生える「種(課題や展望)」を見つけよう、みたいな事を話していたんですよね。

中 : なるほど。ここまで聞いてきて、成田先生は生徒に考えさせる、先生がすぐにソースを与えるのではなくとにかく自分で表現させる事を大事にしているように感じたのですが、それはなぜなのでしょうか?

成 : それはすごい核心的な問いなんだよね。すごく嬉しいです。「Education 」と言う単語があると思うんだけどそれは「教育」という訳がされているよね?教師が生徒たちに教える、そして育てるというような解釈がされているけど、実は語源を辿ると「教える」という意味は無いんだよ。じゃあどう言う意味があるかと言うと、ラテン語が語源なんだけど、「引き出す」とか「取り出す」という意味と「養う」っていう意味を持っていて、僕はもう1度、「Education」の意味を再考する必要があるとずっと言っているんだよね。だから、今回の探求はすごく僕の考えに沿っていて、学習当事者の発想が先生を超えていることがある、とか学校の先生、大人たちだけで問いを解決させられないこと、僕ら教員が学んだことだけでは気づけない問いを立ててくるんだよね、生徒が。それを教師も一緒に考える。ただ、教師は半歩先を生きているから、多少の過去の遺産やデータは提供できるかもしれないけど教え込むものではないものが必要だと、僕は考えています。

中 : 細かく色々教えてくださってありがとうございます。まだまだ話し足りないんですけど、時間が限られてしまっていて、残念ですけど最後に探究をしている生徒の皆さんにメッセージをお願いしたいです。

成 : 僕はね、よく言っているんだけど、『探Q・愛Q・レスQ!』をキャッチフレーズに問いを追いかけています。まずは“問い”を探し求めること、次にその問いを愛すること、そしてその問いに対してレスポンス(応答)すること、これを中学の教員をやっていた頃から生徒に伝えていて、このキャッチフレーズ、みんなにもぜひ覚えて欲しいんだけど、問いって試験とかで問われて答えがあっていうかどうとか考えて怖がるんじゃなくて、問いを愛せるようにあって欲しい、これが伝えたいことですかね。

中 : すごいキャッチーで覚えやすいですね。探Q・愛Q・レスQ!。ほんとに今回は先生の思いを色々詳しくお話しくださって本当に有り難うございました。ではこれでインタビューを終わりましょう。